星の王子さま ー加藤シゲアキと小沢健二ー

いやあQUARTETTO名盤ですね。すき。ぜんぶすき。こっちのレビューも書いておきたいと思うんですけど、今日はシゲのソロ「星の王子さま」について。

 

あ、私は小山担です。

 

完全に信頼しました。加藤シゲアキの感性を。星の王子さま、素晴らしいです。

まず音を聞いて。歌詞は(いつもの通り)あまり聞こえてこない印象だったんですけど(声質の問題ですかね)音が素敵だなと思い。シゲっぽいなと思い。聞き始めて3日後に歌詞を初めて見て、うわあ。。と完全にKOされました。

 

にうすの4人のソロ、これまでもいいなあと思ってましたけど、今回はいつもと違う気がするっていうか、さらに「個」の才能とやりたい事を煮詰めてきたなって感じがしてどれも好きなんですけど(好きでいうとやっぱエレジーが一番好きなんだけど)

 

シゲの「星の王子さま」はにうすの、QUARTETTOの、っていうところを飛び越えた感じがする、それくらい独特な、貴重な作品のように感じた。オリジナルっていうだけじゃなくてなんつーか一つの文化、ジャンルにまで発展していきそうな「のびしろですね!」伸びしろも感じるし、シゲがあの世界を(自分が作っているのに)表現しきれていない所も愛おしい(シゲちゃんはクリエイターと演者のスキルがつりあっていない。それだけクリエイトの質が高い)

 

(小山担としては「秋に咲いた不時の桜」はどうしてもグレートネイチャーのラストが思い出されて※ラストで小山が桜を背に生について話すシーンがあるんです※「っっコヤシゲ!」となったことはここだけの話)

 

シゲが発表する作品の熱情で筆が跳ね返ってしまった跡、さりげなくちりばめられた日本語の美しさ、凄く好きだ。

 

 

おざーさんみたい・・と思ってしまった。

 

小沢健二。・・小沢健二


小沢健二 ある光

私、個人的にシゲとの間におざーさんのことでちょっとしたしこり(一方的な)がありまして。

 

(抜粋 いつかのSORASHIGE BOOK)

渋谷系って一口に言っても全然統一感無いモノだと思ってるんですが、一瞬のカルチャーだと・・・
最近違うトコのラジオで、渋谷系三昧とかやってたし・・・
もう1回注目され始めると思うんですよ。
小沢健二さん先月ライブやってて、ボクの友人も何人か行ってたけど・・・。
ここのリスナーの人って知らないのかな?「愛し愛されて生きるのさ」とか。
オレねぇ~こんなこと言うと変かな?テゴマスだと思うんだよね。
テゴマスって、小沢健二さんと凄い通じるモノが・・・ナイかな?
オレ、すっごい思うんだけど・・・・最近聴いてて、まっすーと小沢健二さんの歌い方とか、王子様感とか・・・。
まぁ、そんな事どうでもいいんですけど・・・。
ちなみにボクが一番好きなのは、「いちょう並木のセレナーデ」なんですが・・・

 

 この当時、私は嵐をホームに、にうすに片足突っ込んでる状態だったんですよね。そのときはまっすー♡ってなってて「まっすーと他3人」見たいに思ってた(すいません)

正直、これを見て、聴いて、「私、加藤やっぱ無理だわ」って思ったんです、当時。私にとって小沢くんっていうのはもの凄く特別な存在で、彼のひとつひとつの音楽をすごく大切に思っていたから、テゴマスと小沢くんが似てるっていうのは今もよくわからないけど、歌い方とか王子様感とか、なんか上澄みだけで語ってんじゃねえよとか思ってしまって(ほんとごめん)

 

まあそれからいろいろあって、シゲのことは今は大好きです。今回のライナーノーツ読ませてもらったり、これまでのいろいろで、いろんな事に興味がある素直な男子なんだってことは理解しています。

 

星の王子さま」を聴いて読んで、ちょっとだけ、小沢さんのエッセンスを感じたんですね。シゲが小沢さんの影響を受けているっていうことを言いたいんじゃなくて、ことばに興味がある人間ならば小沢さんに触れたときに引っかかるのは当然だし、触れたなら、その経験がシゲの実になっていたなら素敵だなあと思うだけ。好きな人の作品が好きな人に影響を与えていて、それを感じられるなんて幸せすぎるから、私の希望なだけw

 

今、小沢さんの作品を聴きなおしています。ここ最近あんまり聴けていなかったけれど、やっぱり好き・・!と胸をいっぱいにして聴いています。そういえば私の星の王子さま小沢健二さんでした。今年のライブ、楽しみです(小沢くんもライブあるんですよ)

 

こうやって小沢さんを聴く機会を与えてくれたシゲに感謝。